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お見合いで沈黙しないように質問を考えてきたのに、「休日は何をしていますか」「仕事は忙しいですか」と聞いているうちに、面接のような空気になってしまう。相手は答えてくれるものの、自分ばかり進行している気がする。そんな時は、質問をさらに増やすより、答えを聞いた後の返し方を変えてみましょう。
質問を一つしたら、次の項目へ移る前に、相手の答えに触れて自分のことも少し伝えます。会話の目的はプロフィールの空欄を埋めることだけではありません。お互いが無理なく話せるか、違う好みも受け止められるかを知る時間でもあります。
ここでは結婚相談所を通した初回のお見合いを想定し、話題の準備から、その場での立て直し方まで紹介します。会話例はラブラボ編集部が作成した架空の例です。実際の進行や連絡のルールは、所属相談所の案内を確認してください。
事前準備は、質問リストより話したい入口を選びます
準備では、プロフィールに書かれた事実を覚えるだけでなく、「ここをもう少し聞いてみたい」と思う箇所を選びます。仕事、休日、好きな食べ物などから、自分も話せる入口を持っておくと、相手に説明を任せきりにしにくくなります。
たとえば趣味に旅行とあれば、行った国を順番に確認する代わりに、「旅行では、食事と街歩きのどちらを楽しむことが多いですか」と聞く準備ができます。自分が旅行好きでなくても、「私は近場の日帰りが多いです」と続けられます。共通の経験がなくても、過ごし方への関心は示せます。
IBJの公式案内では、プロフィールを事前に読み、当日に使える質問を三つ程度準備することが勧められています。また、当日プロフィールを見ながら話すことはマナー違反とされています。これはIBJの案内であり、すべての相談所に共通する規定として扱うものではありません。
出典:IBJ「お見合いと交際のルール&マナー」(2026年10月確認)
準備した話題を全部使う必要はありません。一つの話で自然にやり取りできているなら、その流れを続けて大丈夫です。「まだ仕事の質問が残っている」と途中で切り替えると、相手が話しかけた内容を置き去りにしてしまいます。話題は進行表ではなく、困った時に戻れる候補として持っておきます。
自分についても、休日の過ごし方を短く話せるようにしておきましょう。「特に何もしていません」で終わりそうなら、最近食べたものや家で楽しんだことを一つ思い出します。立派な趣味を作る必要はありません。日常の材料が出てこない時は、自己PRの材料を日常から集める方法も使えます。
相手の答えを受けてから、自分の話を短く添えます
一問一答をほどく時は、「答えの中で気になったことに触れる」「自分の経験や好みを少し伝える」「必要なら一つだけ聞く」という流れを試します。毎回この順番を守る必要はありませんが、質問だけが連続する時の戻り先になります。
答えに出てきた具体的な言葉を拾います
相手が「休みの日はパン屋に寄ってから公園へ行きます」と答えたら、パンか公園のどちらかに関心を向けます。「休日をゆっくり過ごすのがお好きなんですね」と感じたことを添えてもよいでしょう。ただし、「外向的なんですね」など、短い答えから性格まで決めつけないようにします。
自分もパンが好きなら、次のようにつなげられます。対面で話す場面の例です。
自分「お休みの日は、どんなふうに過ごしていますか」
相手「パン屋に寄って、公園で食べることが多いです」
自分「外で朝ごはんを食べる時間が好きなんですね。私は家で食べることが多いですが、焼きたてのパンにはひかれます。どんなパンを選びますか」
相手「惣菜パンが多いです。甘いものも好きですか」
自分「私は甘い方が好きで、あんパンをよく選びます」
この例では、相手の過ごし方を受け止めたうえで、自分の好みも出しています。相手はパンの話を続けても、自分の休日について聞き返しても構いません。質問を返してもらうための仕掛けではなく、二人とも話題に参加できる材料を置く考え方です。
知らない趣味でも、知ったふりをせずに話せます
相手が自分の知らない音楽やスポーツを好きでも、専門知識で応じる必要はありません。「私は詳しくないのですが、見に行く時はどんなところが楽しみですか」と、本人の楽しみ方に目を向けます。作品名やルールを次々に尋ねるより、その人の休日の雰囲気を知る会話にできます。
一方で、相手が説明を始めたら、分かる部分まで無理に初歩から教えてもらう必要もありません。「会場で見る迫力が好きなんですね。私は映画館の大きな音が好きなので、その感覚は少し分かります」と、自分が理解できた部分を伝えます。好みが同じかどうかより、違いがあっても話を続けられるかを見てください。
質問される側も、答えに小さな具体例を加えます
相手から質問が続いていても、「はい」「そうです」だけで返していると、相手は次の質問を探すしかなくなることがあります。答えた後に、最近の一場面を足してみましょう。長い自己紹介を始めるのではなく、相手が反応できる言葉を残します。
「料理はしますか」と聞かれた時なら、「たまにします。先週は具を入れすぎたカレーを作って、何日か同じ夕食でした」と答えられます。相手は料理、好きな食べ物、忙しい日の夕食など、自分が話しやすいところから応じられます。失敗談を必ず入れる必要はなく、「休日にスープをまとめて作っています」でも十分です。
自分の答えに具体例を一つ足すと、相手は新しい質問を探す以外の返し方も選べます。話し終えたら少し待ち、相手が口を開きかけた時は続きを重ねずに渡します。自分の話を短くすることと、自分のことを何も話さないことは別です。
聞き返す時も、毎回「そちらは?」で終わらせなくて構いません。「先ほどお仕事が不規則とおっしゃっていましたが、食事は帰宅してから作ることが多いですか」のように、すでに聞いた話とつなげる方法もあります。ただし、忙しさや家事の得意不得意を評価する言い方は避け、自分の生活も同じくらい話せる範囲で扱いましょう。
自分が長く話したと気づいたら、「少し長くなってしまいました。休日の話も聞いてみたいです」と区切れます。逆に相手の話が長い時は、切れ目で「そのお話で思い出したのですが」と、自分の短い経験を添えても大丈夫です。一人で進行を完璧に管理しようとせず、交代できる場面を少しずつ作ります。
沈黙や質問攻めになった時は、無理に深掘りしません
会話が止まった時は、答えを考えているのか、話題に困っているのかを急いで決めつけないことが大切です。飲み物を口にする短い間まで埋めようとすると、相手が話し始める機会をなくすこともあります。まずは一呼吸置き、それでも続かなければ別の入口へ移りましょう。
「少し緊張して、質問ばかりになってしまいました。私は休日に散歩をすることが多いんです」と自分の話へ戻せます。相手が短い返事を繰り返すなら、同じ話題を深く掘り続けず、「お仕事以外では、最近何か楽しみにしていることはありますか」と話題を替えてみます。反応の薄さだけで、好意がないと断定する必要はありません。
ただし、結婚相手を考える場だからといって、気になる条件をすべてその場で聞き切る必要はありません。「貯金はいくらですか。親の援助はありますか。子どもは何人ですか」と続けると、答える側が落ち着いて考える余地を失います。重要な希望ほど、事前に担当者へ、初回で確認する範囲と伝え方を相談しておくと整理しやすくなります。
IBJの公式マナーでは、過去の恋愛、所属相談所、ほかの相手とのお見合いの話題に触れないよう案内されています。会話をつなぐために、婚活の人数や進み具合を話題にするのは避けましょう。先ほどの公式案内を含め、所属先のルールを事前に確かめてください。
答えたくない質問を受けたら、詳しい事情を説明する前に範囲を伝えられます。「その話はまだ詳しくお話ししにくいので、今日は普段の過ごし方から知っていけたらうれしいです」という形です。言い換えても繰り返し迫られるなら、会話力で解決しようとせず、終了後に担当者へ具体的な発言を共有します。
お見合い後は、盛り上がりより話し合える感覚を振り返ります
終わった後は「うまく話せたか」だけで採点せず、自分も話せた場面と、負担が残った場面を振り返ります。笑いが多くなくても、話し終わるまで聞いてくれた、違う好みを否定されなかった、聞き返した時に答えてくれたなら、次に知りたいことを考える材料になります。
一方で、ずっと質問に答えて疲れた、話題を変えたいと伝えても戻された、自分の答えを繰り返し評価されたと感じる場合もあります。「自分が口下手だから」と一人で引き受けず、何を言われてどう困ったかを整理します。相手の性格を決めつける言葉より、実際のやり取りを担当者へ伝える方が相談しやすくなります。
会話の上手さだけでなく、自分が話す余地と、話さない希望を尊重してもらえたかを振り返りましょう。緊張したもののもう少し知りたいなら、その気持ちを返事に反映できます。無理にもう一度会わなければならない、という意味ではありません。
IBJでは、お見合い後の返事は相手に直接ではなく担当カウンセラーへ伝える仕組みです。利用中の相談所で定められた期限と窓口を確認し、迷いがある場合も期限前に相談してください。会話の終わりに次の予定を直接決めようとせず、所属先の進め方に沿って返事をします。
次のお見合いで改善することは、一つに絞ってみてください。質問を増やす、明るくする、面白い話をする、と全部を課すより、「答えを聞いたら、自分の具体例も添える」だけを試す方が、何が変わったか振り返れます。関心を持てる話題まで無理に広げる必要はありません。
まとめ|次の質問より、今の答えを大切にします
お見合いの会話が面接のように感じられたら、準備不足と決めつけず、質問と質問の間を見直しましょう。相手の答えを聞き、自分の経験も伝えることで、一つの話題に二人で参加できます。
- 事前にプロフィールを読み、自分も話せる話題の入口を用意する
- 答えに出てきた言葉を受け止め、自分の経験や好みを短く添える
- 質問される側も、答えに具体例を一つ足して話す材料を渡す
- 沈黙を急いで埋めず、答えにくい話題は深追いしない
- 終了後は話す余地と希望の尊重を振り返り、所属相談所の手順で返事をする
次の準備では、相手に聞きたいことを一つ選び、それに関連して自分なら何を話せるか考えてみてください。当日は用意した文章を再現するより、目の前の答えに耳を傾けることから始めましょう。

